ふじみ野周辺おすすめスポット情報

  • 駐車場:なし

上南畑神社のすぐ隣にレンガ造りのおしゃれなトンネルが見えます。
こちらは「水越門樋」、山形樋管と並ぶ富士見市の指定文化財です。

001

この辺りは荒川(現在のびん沼川)と新河岸川に挟まれた低地で
度重なる水害に悩まされていたそうです。
そこで南畑村(当時の富士見市)が造ったのが、
この水越門樋、山形樋管、砂原樋管(現在はコンクリートで全面改築)の計3基。

ここの水越門樋は上南畑、南畑新田地区の排水を新河岸川へ落とすための樋管として設置され、
また新河岸川増水の際、住宅地の側へ流入してくるのを防ぐ逆流防止水門としての役割もありました。

004

アーチ型の水路の上に「水越門樋」と書かれています。
今は消失していますが、木製で観音開きのゲートがあり、
新河岸川の水位が上昇すると自動的にゲートが閉まる仕組みだったとか。

反対側から見た写真。

002

003

明治37年3月に竣工したことが分かります。

現在は新しい樋門(写真左)ができているので、
レンガ造りの水越門樋は増設された小さな排水路があるのみです。

005

水越門樋に使用されたレンガは24,000個、
そのうち16,000個には選焼過一等煉瓦という上質なレンガが使われていて
デザイン的にも格の高い建造物だったそうです。
今はなくなってしまった砂原樋管はそれ以上だったそうなので、見られず残念・・

現存している貴重な2つの樋管、大事に保存していきたいですね。

(2015/10/05取材)


アクセス: