ふじみ野周辺おすすめスポット情報
所沢航空発祥記念館
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- 住所:
- 〒359-0042
- 所沢市並木1-13
- TEL:
- 04-2996-2225
- FAX:
- 04-2996-2531
- URL:
- http://tam-web.jsf.or.jp/
- 開館時間:9:00-17:00
休館日:毎週月曜日(ただし祝日と重なる日はその翌日)
年末年始(12月29日~1月1日)
入館料:
屋内展示館 大人510円、小人100円 (団体割引額は大人410円、小人80円)
大型映像館 大人620円、小人260円 (団体割引額は大人510円、小人210円)
共通割引券 大人820円、小人310円 (団体割引額は大人670円、小人260円)
団体割引は20名以上から対応、開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。
休館日は毎週月曜日(祝日と重なる場合は翌日)、年末年始休館。
小学校就学前の児童、障害者(介護者1名)は無料
埼玉県民の日(11月14日)には、屋内展示館に無料で入館できる。
所沢は日本で最初に飛行場ができた場所です。
1911年4月1日に完成した所沢飛行場は幅50m、長さ400mで、
飛行機をしまう格納庫や気象観測所もここに作られました。
この航空発祥の地であることを記念して創設されたのが「所沢航空発祥記念館」。
入り口を入るとすぐ目に入ってくる「会式一号機」のレプリカ。
所沢飛行場格納庫内で設計し製造されたもので
1911年10月に所沢飛行場から初飛行が行われたんだとか。
日本で初めて作られた軍用機だそうです。
展示館の反対側には大型映像館。
この取材していた時にはパンダの映画を上映していました。
スーベニアショップ「フライング・スピリッツ」
模型飛行機や第キャスト、飛ばせる組み立て飛行機、キーホルダー、はがきなど
約1,000点の航空グッズを取り揃えています。
宇宙食や所沢名物品なども売っていることがあります。
展示館(有料)に入ったら、まずワークシートを入手しましょう。
少し難しいですが、答えを探しながら館内を回ると楽しく深い知識が得られます。
まずは滑走路・駐機場スペース。
出迎えてくれるのは黄色が鮮やかな「ノースアメリカンT6G」。
中の操縦席を見ることができます。
右下に写っているのは「シコルスキーH-19」。搭乗することができます。
世界で始めてシングルローターヘリコプターの飛行を成功させた「ヘリコプターの父」。
輸送用として災害派遣、離島・僻地からの緊急患者輸送などにも活躍しました。
この黒い大きなヘリコプターは「バートルV-44」。
こちらも中に乗ることができます。
主に航空救難活動に使用されていて、
導入された年に起こった伊勢湾台風では大活躍したそうです。
パイロットの制服・帽子をかぶって館内自由に記念撮影することができます。
好きな飛行機の前やヘリコプターに搭乗した姿を撮っておくのもいいですね。
↓航空関連の書籍が置かれているライブラリー
各種航空イベントのパンフレットやポスターもたくさんありました。
工場スペースにはセスナT310Q機の分解展示がされています。
操縦席に座り方向舵や昇降舵なども操作できて楽しいです。
機体の各所についても説明されていて、飛行機の仕組みがよく分かります。
オレンジと白の機体は「富士T-1B-10」。
操縦席は覗くことができます。
戦後日本で設計・開発した国産量産飛行機の第一号です。
天井からも各種飛行機やパラグライダーなどもつるされていて
階段を登っていると空を上っている感覚になります。
「格納庫」と名づけられたスペース。
スペースウォーカーという名の重量体験装置があります。
「地球脱出コース」
ジャンプする度にどんどん高度があがっていき、
うまくいくと宇宙に出て地球を眺めることができます。
「月面探検コース」
地球の重力を1をした場合、月の重力は0.16。
地球の約6分の1、つまり体重60kgの人が10kgの重さに感じられます。
月面画像を見ながら、この重さの感覚を体験できます。
「宇宙探検コース」
10分の1に軽減された重力で、宇宙空間をジャンプします。
太陽系惑星の様子が映像に映し出されます。
時間制限があるので、ひとつひとつのジャンプを大切に思いっきりいきましょう。
スペースウォーカーの隣には
太陽系の重力の違いを体感できるペットボトルがズラリ。
地球で1の重さを確認してから、他の惑星のペットボトルと比べてみましょう。
軽飛行機の操縦体験ができる「マイクロシミュレータ」もあります。
点数と評価が出るので、ついつい何度も挑戦してしまう・・・
人類初の動力飛行に成功したライト兄弟。
その飛行機に関する研究から初飛行に至るまでのことを、映像で紹介しています。
世界の冒険飛行家たちが挑戦した航空路を示した地球儀。
ボタンを押すとルートが点灯する仕組みです。
エアレースの優勝機が並んで飛んでいます。
奥にはアクロバット飛行などのパイロットテクニックを説明する映像が流れていました。
↓「ニューポール81E2」大正時代にフランスから輸入された練習機だそうです。
埼玉県比企郡ときがわ町出身の民間飛行家、岩田正夫さんが
当時操縦していた機体の前部と原寸大レプリカが展示されています。
日本の航空研究、航空の歴史の展示コーナーです。
そんな日本の過去から現在の航空開発まで分かるのがこの通路。
長くはない歴史ですが、たくさんの研究者や飛行家の尽力がよく分かります。
次に訪れたのは「研究室」と呼ばれるスペース。
飛行機はどうして飛ぶの?そんな疑問を追求する一角です。
昆虫や鳥の飛び方、飛行機やヘリコプター、ロケットの飛ぶ原理を
映像や実験装置によって分かりやすく紹介しています。
植物の種を風の強さで飛ばしたり浮かせたりする実験。
「強」「中」「止」風量レバーを操作して
うまくバランスを取るのにはコツが必要です。
これは垂直風洞実験装置といって、筒の中に気流を発生させた状態で
航空機各部の模型を落下させ、動的安定性を求めるのに使われているそうです。
風船で空を飛ぶ・・って誰もが思い描く夢ですよね。
自分が風船で空を飛ぶには何個の風船が必要でしょうか?
こんな子どもでも1900個の風船が必要だそうです・・大変。
↓飛行船の姿勢制御が学べる装置。
下のハンドルをくるくる回すと中の液体が左右に動いて傾きを直すことができます。
↓飛行機の飛び方を説明する実験装置。
小型の風洞装置を使って、風を受けた飛行機がどのように飛ぶのか、
実際にスイッチを操作しながら確かめることができます。
↓飛行機の翼の形と浮く理由を説明する装置。
手前が飛行機の翼型、奥は長方形の型、
風が当たっているときに下からボールを入れてみる実験です。
翼の形の場合だけ、ボールが吸い上げられる・・
つまり上に上がる空気の流れがある→浮く、ということになります。
上からの圧力よりも下からの圧力が強いことが大事で
この翼型はその条件を満たしているんですね。
↓プロペラとジェットエンジンとの推進力の違いを観察する装置。
どっちが早いか競争です!
速さがじゃなくて、どんな風に加速がかかっていくかが注目どころです。
↓ベルヌーイさんと、ベルヌーイの定理を検証する実験装置。
突然しゃべりだします。親切に説明してくれるんですが、ちょっとビックリします。
↓ヘリコプターの飛行方法を学べる模型。
上昇・下降、旋廻、前進、ホバリングなど操縦席に座って動かしていきます。
操縦かんとサイドレバーを巧みに動かしていろんな動作を試してみましょう。
↓ロケットを飛ばす実験装置。
ハンドルぐるぐるしてエネルギーを溜めて・・飛んだときの爽快感!
↓ワークショップコーナー。
工作したり、実験したり、楽しいワークショップが日々開かれています。
ブーメランやかさ袋ロケット、グライダーなどを作っています。
2階に登ると、ヘリコプター操縦体験「スカイホープ」があります。
乱暴に操縦すると、操縦不能になります・・
画面も多いし機体の姿勢まで考えていると
割に操縦のバランスが難しくて、大人でも操縦不能になります(苦笑)
↓フライトシュミレーターの入口。
「会式1号フライト」「彩の国フライト」「フリーフライト」の3コースから選べます。
映像に合わせて操縦席が揺れ、とてもリアルな操縦体験ができます。
↓飛行機に関するクイズコーナー。
難易度高いので、大人も楽しめます。
↓航空管制コーナー。
実際に使われていた管制装置も展示されています。
↓所沢メモリアルギャラリー。
航空発祥の地、所沢の歴史が分かるギャラリーです。
当時の航空機設計図、部品、飛行服など貴重な実物資料もあります。
キッズスペースには航空機の塗り絵がたくさん置いてありました。
とにかく盛り沢山な博物館で、1日あっても回りきれない内容です。
小さな子どもから航空マニアまで楽しめてしまう幅広さ、
所沢という街がどれだけ飛行機に思い入れがあるかを実感しました。
(2015/1/24、2015/6/15取材)
- アクセス:
- 航空公園駅東口より徒歩8分
関越自動車道 所沢ICから国道463号を所沢方面へ約6km