ふじみ野周辺おすすめスポット情報

  • 駐車場:あり

通り沿いに大きな「多聞院」の看板があります。

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道路からすぐ上がったところで狛犬が出迎えてくれます。そこが入口。

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こちらが参道と毘沙門堂です。

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毘沙門堂は江戸中期の建築物として所沢市の有形文化財に指定されています。
1月なので大きな門松が置かれていました。

このお堂の前にも狛犬がいるのですが、

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狛犬?違いますね、狛寅です。
毘沙門天は寅の化身なので、ということなのでしょう。
寅というよりヒョウみたいにも見えます。
しなやかでスレンダーな姿にこの鋭い眼力・・通常の狛犬よりも迫力あるかも。

お堂の高欄が黄色に縁取られているのが見えるでしょうか。

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隣の神明社からもこの縁取りが見えて、しかも陽の光を浴びて金色に光っていたものですから
どれだけゴージャスな建物なんだろう、などと思っていたんです。

この縁に近づいてみると・・

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なんと5cmもないくらいの小さい寅の鈴がズラーッと並んでいるんです。
「身代わり寅」という名前で、この寅に災いを託して奉納するのだそうです。
名前が書いてあったり、「幸」の文字が書かれていたり、いろいろですが
とにかくお堂を囲んでものすごい数の身代わり寅が並んでいました。
これだけキレイに前を向いて整列しているというのも、また圧巻ですね。

毘沙門堂では武田信玄の守り本尊とされる黄金の小さな毘沙門天像が本尊として奉られています。
それで、武田家の家紋「四つ割菱」が掲げられてるわけですね。

その本尊、毘沙門天像は純金製で大きさ4cmほど。小さい!コンパクト!
信玄は戦勝を祈願して兜の内に納めて、竹中島の合戦などの戦場に赴いたと伝えられています。
12年に1度、”寅年”の5月1日に開帳されるとのこと。
今年は未年・・まだまだ先です。

お堂の中を覗いてみると、どなたかが鎮座されています。

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「おびんずる様」ですね。
お釈迦様の弟子であり、十六羅漢の1人でもあります。
おびんずる様の体をなでてから自分の体をなでると病気が治ったり、頭が良くなったり・・
のはずですが、こちらのおびんずる様は触れることができません。

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奥多摩新四国霊場八十八ヶ所・・は弘法大師御遠忌1200年を記念して奥多摩中心に開創された霊場だそうで
ここは36番の札所となるようです。

弘法大師像もありました。

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こちらは「鬼の悟り」像。

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毘沙門天はよく鬼を踏みつけているので、そのゆかりでしょうか。
悟っているというより何か我慢しているようにも見えます。

その奥には上品な女性の像もありました。

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穏やかな気分になれます。

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突如現れた6体のお地蔵様。傘と手ぬぐいをかぶって・・傘地蔵ですね。

米俵に大根や白菜、サツマイモが供えられていました。
そしてその中で一番目立つのがサツマイモ、しかも色つきでリアル!
ここでもさりげなく川越いもアピールしてますね。

庭が見渡せる位置には真っ赤な野点傘と縁台があります。

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特等席ですね。

今は葉も花もないので、結ばれたおみくじの白さが引き立つほど静かな感じですが、
傘の後ろにある大きな木はモミジ、秋にはここの辺り一面赤やオレンジに染まります。

そして、周りにある中くらいの背の木々は・・牡丹?アジサイもあるかな?
実はここの通称は「牡丹の寺」で、境内に23種類300株の牡丹が咲く名所なんだとか。
牡丹は立体曼荼羅をイメージして植えられているらしいから、野点傘の辺りは中央に近いかも。
ここの花々が満開になった時のこの場所はさぞかし素敵なんでしょうね。
見ごろは4月下旬~5月上旬だそうです。

取材日は蝋梅の黄色い花がたくさん咲いていて、散策路がいい香りに包まれていました。

車椅子用のスロープはなぜか地中海風だそうです。

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和風の庭から~の突然の地中海風白い壁!
ちょっと面白い組み合わせですが、案外なじんでいます。

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「開運かわらけ当て」とは・・

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小さい素焼きのお皿(1枚100円)を的に向かって投げます。
的の真ん中に当てて割れるといいことがある・・のかな?

寅だけでなく様々な動物と出会えるのもこのお寺の特徴です。

まずは手水舎の竜。

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隣の水道の蛇口にさりげなく亀が乗っていたり。

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庭の方にはミミズク型の蛇口がありました。

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こちらはカエル。何か背負ってますね。子カエルでしょうか?

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草むらの中に考える人もいました。何を悩んでるのかな。

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細かいところにまで遊び心満載で、ほっこり心まで温めてくれる寺院でした。

たくさんの花が植えられていて、どの季節に来ても楽しめそうですが、
一度は牡丹の花咲く”寅まつり”の日に訪れてみたいものです。

(2015/01/26取材)

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4月の下旬に再訪しました。

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前回の冬取材から一転、新緑が美しい木々です。

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春の風物詩、たけのこ発見!

色とりどりの芝桜も満開でした。

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こちらはクマガイソウ(熊谷草)というそうです。

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熊というより犬っぽい顔をしている・・と思ったのですが、
その熊ではなく、戦国武将「熊谷直実」の母衣(ほろ)に似ていたから、なんだとか。

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ユキモチソウ(雪餅草)です。
確かに真ん中がお餅みたいにプックリとしています。

「ぼたんの寺」メインの牡丹も咲いていました。

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まだちょっと早めですが、大輪の花が咲いている株もちらほら・・
翌週くらいに満開になりそうな感じです。

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冬とは比べ物にならないくらいお客さんがいらっしゃっていて
カメラを構えたり、花を眺めながらおしゃべりしていたり。
そう、あちこちにたくさん発見があってネタが尽きないんです。
改めてお寺の人気を実感しました。

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次はこの立派なカエデやモミジの色づく頃にまた訪れてみたいですね。

(2015/4/23取材)


アクセス:
西武バス所沢駅東口発「大宮駅西口」行き又は「上福岡駅西口」行き【中富角】バス停下車
バス停前の多聞院入口交差点を左折(北方向)し約1km先、徒歩約20分