ふじみ野周辺おすすめスポット情報

  • 駐車場:なし
    トイレ:あり

びん沼自然公園は平成14年4月にオープンした大型公園で広さは約57,000㎡。
その半分くらいはヨシの茂る湿地で、足を踏み入れることができる公園部分は37,000㎡くらい。
それでも広いですね。

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治水のために整備されている公園なので
大雨が降ると新河岸川等から放水が行われ湿地帯を中心に公園全体が水に沈むことがある・・
その注意を促す看板がありましたが、そんな事態になった話はまだ聞いたことがないです。

ここのところの異常気象にもまだまだ対応の余裕があるということですね。

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段差もなく長く伸びる遊歩道。
この見通しの良さ、ウォーキングやジョギングにもいいですね。

遊歩道の周りは芝生で美しく整備されていますが、
この右側にあるヨシ原は自然のままの状態なので、たくさんの植物に出会えます。

こちらはサクラタデ。

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可憐な薄ピンクの花があちこちに咲いています。

こちらはツユクサ。

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朝咲いて午後にはしぼんでしまう花ですが、青色が鮮やかでよく目立ちます。

遊歩道を歩いていると突如現れる木製見晴らしデッキ。

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散策路からは背の高いヨシの茂みに阻まれて、
びん沼一自然の豊かな水辺がまったく見えないわけですが・・
この見晴らしデッキにのぼると、なるほど遠くまで見渡せます。

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ちょっと年季が入っていますが、水鳥の説明板。

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観察するポイントと観察できる主な野鳥が描かれています。
シルエットは実物大です。

運がよければカワセミの姿も見られるとか。
上流の方にはコサギ、ダイサギのコロニーもあるそうです。まさしく自然公園!

見晴らしデッキの桟にトンボを発見しました。

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アキアカネのメス・・かな?

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トンボの種類も多いようです。
幼虫ヤゴが育つのにも快適な環境なんでしょうね。

カブトムシの森、メジロの森・・雑木林の中を歩く園路もあります。

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シラカシ・エゴノキ・クヌギ・ケヤキ・ハンノキなど4,700本の樹木が植えられています。

どんぐり拾いも虫捕りも楽しそうですね。
カブトムシの森ではクワガタばかりがよく捕れるという噂です。

芝生が広がる多目的広場。

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大声を出しても周りの森に吸い込まれそうです。

びん沼でもっとも有名なのはやっぱり釣り場でしょう。

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釣り専門誌で特集が組まれるくらい大人気なびん沼川。

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平日の昼間でも釣り人がいっぱいでした。

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釣りをしている方々は水面に集中していますが、
天気のいい日にはこの辺りから富士山が見えたりして美しい景観スポットでもあります。

公園の端にあるびん沼荘(老人福祉センター)の近くに「蛭沼陸田開拓碑」がありました。

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「蛭沼」と書いて「びんぬま」と読むのだそうです。
「蛭の棲む沼」・・ちょっとイメージが悪いので、今はひらがなで「びん沼」。

戦後の開拓事業により耕地の区画整理・陸田化計画が進み、
水稲と麦の二毛作が定着した地となっていたそうですが、
治水対策のためにびん沼調整池ができることとなり、耕地としての使命を終えることに・・・

その陸田化とその後の農業に大きく貢献した陸田組合、「蛭沼第二揚水組合」の功績を記した碑です。
一旦育てた農地を手放すのはとても心苦しかったことでしょう。
これだけの大きな自然公園の存在は、多くの方の尽力があればこそでしょうね。

野鳥観察や昆虫採集、木の実拾いも楽しめますし、
タヌキやノウサギ、カヤネズミなど可愛い動物にも出会えることがあります。
家族連れでお弁当を持ってのピクニック、野外レクリエーションなど、
広々とした自然の中でのんびりと楽しむ休日はいかがでしょうか。

(2015/09/24取材)


アクセス:
東武東上線ふじみ野駅から徒歩55分
東武東上線鶴瀬駅から市内循環バス「ふれあい号」老人センター行き「びん沼」下車すぐ