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旧島田家住宅
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- 住所:
- 〒354-0045
- 入間郡三芳町上富1279-3
- TEL:
- 049-258-0220
- FAX:
- URL:
- http://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/study/shakai/kyushimadake.html
- 開館時間:午前9時から午後4時
休館日:月曜日・国民の祝日・年末年始(12月28日から1月5日まで)
入館料:無料
旧島田家住宅は、三富開拓300年記念事業の一環で三芳町の文化遺産として民家を保存するとともに、
三富新田の歴史と文化の学習の場であり人々の交流の場として活用することを目的にして移築復元されました。
旧島田家住宅は江戸時代に建築された古民家です。
今もどなたか住んでいるような生活感がまたいいですね。
多くのスタッフに管理・保護されているとのことで、
取材日には大豆を挽いて黄な粉を作っている方々がいらっしゃいました。
暖かい囲炉裏。外が寒かったので、とても癒されます。
そばで温まっていたら、スタッフの方がお茶を入れて運んできてくれました。
心遣いで更に温かい気持ちになります。
低気密というのでしょうか、囲炉裏の煙で家中がモクモクになるんですね。
梁や柱が黒いのはこの煤が原因だそうです。
この煤のおかげで茅葺にも柱にも防虫・防腐効果があったとか。
懐かしい趣の振り子時計。今も動いて正確な時を刻み、「ボーンボーン♪」と鳴る時報も健在のようです。
火鉢と神棚。
奥に見えるのは寺子屋にも使われた「ゼイ」という部屋です。
この家の持ち主、島田伴完によって寺子屋が開かれたのは天保元年(1830年)。
上富小学校が開校する明治7年(1874年)まで、44年間も教育の拠点となっていました。
近郷の村々、約40か村から延べ300人もの子弟が集まっていたそうです。
土間から上がったところに「何の実でしょう」クイズ!
問題の裏に答えがあります。
使い込まれたかまど。左側は蒸し器ですね。何を作っていたのでしょう。
台所にも種やら実やらが展示されています。
「メタセコイヤ・・だと思う」って(笑)しかも小金井で拾ったものが混ざっているって面白い。
奥にある大きなまつぼっくりが気になりましたが、そちらは解説がありませんでした。
日当たりがよくて気持ちの良い縁側。ほうきの元になる箒草も置かれていました。
割り干し大根?・・・細長く切った大根がたくさんつるされていました。
そういえば庭に大根が植わってたっけ。
田舎のおばあちゃん家を訪れたような、なんとも落ち着く空間です。
外に出て道路側にまわると昔の井戸がありました。
三富はとても水の少なかった地域で、
お風呂も贅沢なので萱(カヤ)で体をふき取り清潔を保っていたという話が伝わっています。
寺子屋、島田伴完先生も質素倹約や物の大切さの教育には力を入れられていたとか。
水も農作物も家も大切に使う三富の精神は今も受け継がれているのでしょうね。
(2015/2/12 取材)
- アクセス:
- 東武東上線鶴瀬駅からライフバス4番線・6番線で上富小学校下車すぐ
東武東上線ふじみ野駅からライフバス6番線で上富小学校下車すぐ